はじめに
「◯◯のやり方」「◯◯の始め方」「◯◯の設定方法」——
こうした手順を教える記事を、ハウツー記事と呼びます。
Webライティングの案件で、もっとも本数が多いのがこのジャンルです。
「登録手順を解説してください」「使い方を初心者向けに書いてください」という依頼は、
副業を始めればすぐに出会います。
ハウツー記事は一見シンプルですが、
読者を一度も迷わせずにゴールまで連れていくのは、意外と技術がいります。
どこか一箇所でつまずかせると、読者はページを閉じてしまいます。
どのジャンルが稼ぎやすいかは
Webライターが稼ぎやすいジャンル5選
で解説しました。この記事では、ハウツー記事について
手順を迷わせない構成の作り方に絞って解説します。
ハウツー記事に読者が求めているもの
ハウツー記事を読む人は、今まさに何かをやろうとしている状態です。
そして、できるだけ早く・確実に、それを終わらせたいと思っています。
だから読者が求めるのは、面白い文章ではありません。
迷わず、その通りにやればできる手順です。
この一点に絞ると、ハウツー記事で大事なことが見えてきます。
読者を迷わせる要素を、いかに取り除くかが勝負になります。
手順を迷わせない構成
① 完成形とゴールを最初に示す
作業を始める前に、「これをやると何ができるのか」「どれくらい時間がかかるのか」を伝えます。
この手順で、◯◯の初期設定が完了します。所要時間は約10分です。
ゴールが見えていると、読者は安心して手順を進められます。
② 必要なものを先に列挙する
手順の途中で「実は◯◯が必要でした」となると、読者は作業を中断します。
始める前に、準備するものをすべて挙げておきます。
③ 手順は「1ステップ=1動作」に分ける
ここがハウツー記事の核心です。
1つのステップに複数の動作を詰め込むと、読者は迷います。
❌ 設定画面を開いて、名前を入力し、通知をオフにして保存します
⭕ ステップ1:設定画面を開く
ステップ2:名前を入力する
ステップ3:通知をオフにする
ステップ4:保存する
動作の数だけステップを分ける。 これだけで、格段に追いやすくなります。
④ 番号をつけ、順番どおりに並べる
ステップには通し番号をつけます。
読者は「今どこにいるか」を把握でき、途中で中断しても戻ってこられます。
⑤ つまずきやすい所に補足を入れる
「ここで迷う人が多い」という箇所には、ひとこと補足を添えます。
※ ボタンが見当たらない場合は、画面を下にスクロールしてください。
この気配りが、読者を最後まで連れていきます。
このジャンル固有の注意点:粒度と前提条件
ハウツー記事で失敗する原因は、たいてい2つに集約されます。
これはハウツー記事に固有の、いちばん大事な論点です。
粒度をそろえる
ステップの「細かさ」を揃えます。
ステップ1がやたら細かいのに、ステップ2が「あとは設定を済ませる」のように大雑把だと、
読者はステップ2で放り出されます。
すべてのステップを、同じくらいの細かさにそろえるのが原則です。
どこまで細かく書くかは、読者のレベルで決めます。
「初心者向け」なら、経験者には当たり前のことも省略しません。
案件で対象読者が指定されていない場合は、クライアントに確認します。
前提条件を明示する
「アカウントを持っている前提」「パソコンで操作する前提」など、
記事が想定している状況を、最初にはっきり書きます。
前提を書かずに手順だけ並べると、
スマホで読んでいる人や、まだ登録していない人が、手順の途中で行き詰まります。
この記事は、すでに◯◯に登録済みの方向けです。
まだの方は、先に登録手順をご覧ください。
前提が違う読者は、別の記事へ案内する。これで誰も置き去りにしません。
SEOの話は、ここではしない
ハウツー記事は「構成」の話になるので、
SEOライティング入門
と混同しがちです。役割を分けて考えます。
- SEOライティング=検索意図に応え、検索で見つけてもらうための書き方
- ハウツー記事の構成=たどり着いた読者を、迷わせずゴールに導く書き方
この記事で扱っているのは後者、「読者を迷わせない手順の作り方」です。
検索で見つけてもらう工夫は、上のSEOの記事を参照してください。
両方がそろって、初めて「検索で見つかり、読んで役に立つ」ハウツー記事になります。
AIをどう使うか
ハウツー記事は、手順という骨格がはっきりしているので、AIと相性がよいジャンルです。
- AIが得意:手順の抜け漏れチェック、文章の平易化、ステップの整理
- AIが苦手:実際の画面や最新の操作手順(変わっている場合がある)
とくに、サービスの管理画面は頻繁に変わります。
AIが書いた手順が古いことはよくあるので、
実際の画面と照らし合わせて確認するのが必須です。
AI記事のファクトチェック手順
の考え方が、そのまま役立ちます。
まとめ
- ハウツー記事の読者が求めるのは、迷わず・確実にできる手順
- 構成は ①ゴール提示 → ②必要なもの → ③1ステップ1動作 → ④番号順 → ⑤つまずき補足
- 固有の注意点は粒度と前提条件。ステップの細かさをそろえ、想定状況を明示する
- SEO(検索で見つけてもらう)とは役割が別。ここでは迷わせない手順に集中する
- 手順の骨格はAIが得意。ただし画面・操作は変わるので必ず実物で確認する
ハウツー記事は案件数が多く、書けるようになると仕事が安定します。
「読者を一度も迷わせない」を基準にすれば、リピートされる書き手になれます。
サービスの操作画面や手順は変更されることがあります。記事化の際は最新の画面でご確認ください。


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