はじめに
取材記事を書くには、まず取材させてもらう約束を取る必要があります。
ここでつまずいて、取材案件に踏み出せない人は少なくありません。
インタビュー・取材記事の書き方
では取材記事全体の流れを扱いました。この記事はその手前にある
「依頼メールをどう書くか」だけを扱います。
依頼メールは、相手にとっては知らない人から時間をくれと言われる場面です。
だからこそ、何を書くかが決まっています。型を知れば、迷わず出せます。
クライアント側が取材先を手配してくれる案件も多いので、
自分でアポを取るのは必須ではありません。
ただし書き方を知っておくと、受けられる案件の幅が広がります。
相手が知りたい5つのこと
依頼メールに盛り込むべき情報は、相手の判断に必要なものだけです。
- 誰からの依頼か(自分とクライアントの関係)
- どこに掲載されるか(媒体名・URL)
- なぜその人なのか(相手を選んだ理由)
- 何を聞きたいか(テーマ)
- どれくらい拘束するか(所要時間・形式・候補日)
逆に言えば、この5つが抜けていると相手は返信できません。
「取材させてください」だけのメールが放置されるのは、判断材料がないからです。
そのまま使える文例
基本形(クライアントの媒体で取材する場合)
件名: 【取材のご依頼】◯◯(媒体名)編集部より
◯◯株式会社 △△様
突然のご連絡を失礼いたします。
◯◯(媒体名・URL)にて記事を執筆しております、□□と申します。このたび「(記事テーマ)」というテーマで記事を企画しており、
△△様に取材のお願いができないかとご連絡いたしました。△△様の(具体的な実績・発信内容)を拝見し、
(なぜその人に聞きたいかを1〜2文で)と考えております。【取材の概要】
・媒体: ◯◯(URL)
・テーマ: (具体的に)
・形式: オンライン(Zoom等)/対面/メールでのご回答
・所要時間: 60分程度
・候補日: ◯月◯日〜◯月◯日のうちご都合のよい日
・公開予定: ◯月下旬ご多忙のところ恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。□□(氏名)
(連絡先)
ポイント
件名に「取材のご依頼」と媒体名を入れる。
営業メールと区別がつかないと、開かれません。
「なぜその人なのか」を具体的に書く。
ここが一番効きます。
❌ 貴社の事業に興味があり
⭕ 先月公開されたnoteの「◯◯」という記述が、
まさに本記事で扱いたいテーマと重なっており
テンプレートを送っているだけではないことが伝わります。
選択肢を用意する。
「対面でなければダメ」だと断られやすくなります。
オンライン・メール回答も可と添えると、相手のハードルが下がります。
返信率を上げる工夫
候補日は幅で出す
「◯月◯日の14時はいかがですか」より、
「◯月◯日〜◯月◯日のうちご都合のよい日」のほうが調整が早く済みます。
質問内容を先に送る提案をする
ご希望であれば、事前に質問項目をお送りすることも可能です。
相手は準備ができるので安心します。
とくに企業広報を通す場合、事前に質問を提出することが条件になることも多いです。
質問の作り方は
取材の質問リストの作り方
にまとめています。
文章を短くする
長いメールは読まれません。
上の文例くらいの長さが上限と考えてください。
相手の都合が悪ければ代案を出す
ご多忙でお時間が難しい場合は、メールでのご回答でも大変ありがたく存じます。
これがあると、「時間が取れないから断る」が「メールなら答えられる」に変わります。
送った後の進め方
返信がない場合
1週間を目安に、1回だけ追って連絡します。
先日お送りしたご依頼につきまして、ご確認いただけましたでしょうか。
ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合をお知らせいただけますと幸いです。
2回目以降の催促はしません。返信がないのは「今は無理」という答えと受け取ります。
承諾をもらったら確認すること
- 日時・形式(オンラインならURLは誰が発行するか)
- 所要時間
- 録音の可否
- 写真の有無(必要なら誰が用意するか)
- 公開前に原稿を確認するか
最後の2点は忘れがちですが、後のトラブルを防ぎます。
とくに原稿確認は、取材記事では一般的な工程です。
断られた場合
ご検討いただきありがとうございました。
また機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
一言返しておくと、次の機会につながります。
未経験から始めるなら
いきなり知らない企業へ依頼するのはハードルが高いので、順を追います。
- クライアントが取材先を手配する案件を受ける(アポ取りが不要)
- メール取材の案件で、質問を組む練習をする
- オンライン取材に進む(オンライン取材の進め方)
- 自分でアポを取る案件へ
取材ができるライターは数が少ないため、単価が上がりやすい領域です。
単価の考え方は
副業ライティングの文字単価を上げる5つの方法
も参考にしてください。
まとめ
- 依頼メールに必要なのは5つ:①誰から ②掲載媒体 ③なぜその人か ④テーマ ⑤拘束時間
- 件名に「取材のご依頼」と媒体名を入れる(営業メールと区別される)
- 「なぜその人なのか」を具体的に書くのが最も効く
- オンライン・メール回答の選択肢を用意すると断られにくい
- 候補日は幅で出す。質問の事前送付も提案する
- 返信がなければ1週間後に1回だけ追う。2回目は送らない
- 承諾後は録音可否と原稿確認の有無を必ず確認する
アポ取りは、型ができれば事務作業です。
最初の数通だけ丁寧に作れば、あとはテンプレートの使い回しで足ります。


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