はじめに
副業を始めると避けて通れないのが確定申告です。「いくら稼いだら必要?」「何を準備すればいい?」という疑問を、初心者向けにシンプルに解説します。
なお、この記事は一般的な情報の整理です。個別の税務判断は税理士や税務署にご相談ください。
確定申告が必要になる基準
会社員で副業をしている場合:
– 副業の所得(収入 – 経費)が年間20万円を超えたら確定申告が必要
– 20万円以下でも住民税の申告は必要(市区町村の窓口で手続き)
重要な区別:
– 収入 = もらった金額の合計
– 所得 = 収入 – 経費
– 経費を引いた後の金額が20万円以下なら、所得税の確定申告は不要
例えば、年間の副業収入が25万円でも、経費(PCの減価償却、通信費、書籍代など)が6万円あれば、所得は19万円。確定申告は不要です。
副業ライティングで経費になるもの
以下は経費として計上できる可能性があるものです(按分が必要な場合あり)。
| 経費項目 | 具体例 |
|---|---|
| 通信費 | インターネット回線、スマホ代(副業使用分) |
| 消耗品費 | PC周辺機器、文房具 |
| ソフトウェア | ChatGPT Plus、Claude Pro、Adobe等の月額料金 |
| 書籍・資料代 | ライティング関連の本、取材のための購入物 |
| 振込手数料 | CrowdWorksからの出金手数料 |
| 雑費 | 取材の交通費、カフェでの作業時のドリンク代 |
注意: 私用と兼用のものは「按分」(副業で使う割合だけ経費にする)が必要です。例えば、通信費が月5,000円で副業使用が30%なら、月1,500円が経費になります。
確定申告のスケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1月〜12月 | 収入と経費の記録を毎月つける |
| 1月中旬 | CrowdWorks等から支払調書が届く(届かない場合もある) |
| 2月16日〜3月15日 | 確定申告書を提出(e-Taxなら1月から可能) |
| 3月15日まで | 所得税の納付 |
最大のポイントは「日々の記録」です。 確定申告の時期になってから1年分をまとめようとすると、レシートが見つからない、金額がわからないといった問題が起きます。
記録の付け方(最低限これだけ)
副業ライティングの場合、最低限以下を記録しておけば確定申告に困りません。
収入の記録:
– 日付、クライアント名、案件名、報酬額
– CrowdWorksやLancersの「報酬」ページのスクリーンショットでもOK
経費の記録:
– 日付、支払先、金額、用途
– レシートや領収書を写真で保存
おすすめの管理方法:
1. スプレッドシート(無料) — Googleスプレッドシートで月ごとに記録
2. 会計ソフト(有料) — freee、マネーフォワードなど(年間1万円程度)
3. 封筒保管法(アナログ) — 月ごとの封筒にレシートを入れるだけ
副業の規模が小さいうちは、スプレッドシートで十分です。
白色申告と青色申告の違い
| 白色申告 | 青色申告 | |
|---|---|---|
| 事前届出 | 不要 | 開業届 + 青色申告承認申請書が必要 |
| 控除額 | なし | 最大65万円 |
| 記帳の手間 | 簡単(単式簿記) | やや複雑(複式簿記) |
| おすすめ | 副業初年度 | 所得が増えてきたら |
副業1年目は白色申告で十分です。 所得が年間数十万円を超えてきたら、青色申告への切り替えを検討しましょう。青色申告の65万円控除は節税効果が大きいです。
会社にバレたくない場合
確定申告書の「住民税の徴収方法」で「自分で納付」(普通徴収)を選べば、副業分の住民税は自宅に届きます。会社の給与から天引きされないため、副業の存在が会社に伝わりにくくなります。
ただし、自治体によっては普通徴収に対応していない場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
まとめ
- 副業所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要
- 経費を引いた金額が基準(収入ではない)
- 日々の記録が最も重要(確定申告の時期に慌てないために)
- 1年目は白色申告でOK
- 会社バレ対策は「自分で納付」を選択
難しく考えすぎず、まずは「収入と経費を毎月メモする」ことから始めましょう。


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